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本ブログの使い方 [お知らせ]

本ブログは、大引け後にその日の終値で計算した日経225銘柄のATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)を公開するブログです。

よって、「このブログの使い方=ATRの使い方」という事になると思います。


私の考えるATRの使い方は以下に示す二つです。(他にもあると思いますが、みなさんで研究してみてください。)

(1)利食い、損切りのポイントを決めるために使う。
(2)ポジションサイジングに使う。

以下、それぞれを具体的に見て行きましょう。



(1)利食い、損切りのポイントを決めるために使う。
株の本等を読んでいると、「予め損切りのポイントを決めておくと良い。」とあります。
基本的にはその通りと思います。

ただし、この手の本では「5%下落したら損切りを行うと良い」等と書いてあったりします。
これって正しいと思いますか?

銘柄によって、株価の動く幅はさまざまです。
1日に1%も動かない銘柄もあれば、10%も動く銘柄もあります。
すべての銘柄に一律で「5%下落したら損切り」等と決めてしまって上手く行くのでしょうか?

1日に1%も動かない銘柄では5%も下落してしまってからでは損切りとしては手遅れと思います。
1日に10%動く銘柄では5%の下落で損切りを行っていては負けばかりのデイトレードになってしまいます。

上手い方法とは思えません。

そこでATRの登場です。
ATRは1日の値幅を示すTRの平均値です。
この値を用いて利食いや損切りのポイントを決めれば良いと思います。

例えば「2ATR上昇したら利食い」、「1ATR下落したら損切り」等と決めてトレードするのです。
ATRを用いる事で銘柄毎の動く幅が考慮されていますので、「5%下落で損切り」のような乱暴な事にはなりません。
これは理にかなった方法と思います。



(2)ポジションサイジングに使う。
株は銘柄毎にそのリスクも色々と思います。
ほとんど動かない銘柄はリスクも低いですが、大きく動く銘柄はリスクも大きいと思います。

複数銘柄でポートフォリオを組む場合等にリスクを一定にそろえたいというニーズがあると思います。
例えば、5つの銘柄でポートフォリオを組むとします。
資金を5等分して、それぞれの銘柄に振り分ければ、リスクを均等に分散した事になるのでしょうか?

私はそうは思いません。
「あまり動かない銘柄には多くの資金を振り分け、大きく動く銘柄には資金量を少なくする。」
これで初めてリスクを均等に分散した事になると思います。
ここでもATRを利用する事ができます。

例えば「1ATRで損切りを行う。一回のトレードでリスクにさらす金額は10万円」と決めた場合、以下に示す計算で購入するべき株数を決定する事ができます。

 10万円÷ATR=購入するべき株数

株の場合、売買単位が100株単位であったり、1000株単位であったりするので、資金が少ない場合、なかなかピッタリのリスク量には調整できませんが、一律一定の金額を割り振る方式と比べたら、かなり良いと思います。



以上に示したようにATRには色々と利用価値があるのですが、その値を公開しているサイトを私は残念ながら発見する事ができませんでした。
なので、自分でプログラムを組んで自動で計算し、トレードに利用しています。


「せっかく計算したのだから、ブログで公開して他の人にも役立ててもらおう。」と考えて立ち上げたのが当ブログです。

当ブログを用いれば日経225銘柄に限定されてはしまいますが、その日のATRの値を手に入れる事ができます。
値が手に入れば計算ができますので、みなさんもATRに従ったポジションサイジングや利食い損切りができるという訳です。

ぜひご活用ください。


最後に私が参考にした本を上げておきます。
ATRの使い方についてもっと良く知りたいという方はご参照ください。

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

  • 作者: カーティス・フェイス
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2007/10/17
  • メディア: 単行本



ザ・タートル 投資家たちの士官学校

ザ・タートル 投資家たちの士官学校

  • 作者: マイケル・コベル
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/02/11
  • メディア: 単行本





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